自然のありのままと向き合う:ジェフリー・川﨑 久美子 夫妻

くらし

国富町深年でヒーリングや英語の講師をしているジェフリーさんと、税理士事務所で所長を務める久美子さん。サンフランシスコ出身と都城市出身の2人の出会いと、これまでの経緯について聞いてみました。

岐阜の花火が繋いだ縁

2人の出会いは2005年。
当時、岐阜の大学院で法律や会計の勉強をしていた久美子さんは、大学の友人から花火大会に誘われます。

岐阜城をバックに花火鑑賞を楽しんだ後、タクシーで偶然で出会ったのが、ジェットプログラムで英語の講師をしていたジェフリーさん。

共通の友人からの勧めもあり、付き合うことになった2人ですが、今の関係になるまで決してスムーズにはいかなかったそうです。

大反対からの号泣

都城にある久美子さんの実家に、2人で挨拶に行った時のことです。
初めてジェフリーさんを見た、久美子さんのお父さん。

金髪で長髪、ピアスなどのアクセサリーを身にまとったジェフリーさんを見て、2人の交際を大反対したそうです。

厳格な父を前に2人はたじたじ…

その後、ジェフリーさんは男性の友人と山奥に行き泣き続けていました。
それも今では笑い話なのだとか(笑)

自然に囲まれた生活を求めて国富町へ

そんな父にも2008年末にようやく関係を認めてもらい、2009年に入籍。
今では久美子さんのご両親とジェフリーさんは、楽しく食事できる良好な関係だそうです。

その後、2011年に岐阜から宮崎県の清武町に引っ越し、貸家で新生活を開始。
どうしても持ち家で自然に囲まれた生活をしたいと思っていた2人は、素敵な物件との出会いを求めて不動産屋さん巡りを始めます。

物件は…山?

宮崎市内の街中を避けながら西に進んで行き、たどり着いたのが国富町。
偶然通りかかった不動産屋さんで、驚きの光景を目にします。

国富町の不動産屋さんで、2人が目にした物件の写真は、家ではなく山。
伐採し、人が住めるよう整地されている土地ではなく、立ち木が覆う山。

この物件に興味津々のジェフリーさん!
すぐに山を見に行きたいと不動産屋さんに依頼し、現地に向かいます。

現地に着いて、ますます気に入ったジェフリーさんは、もう誰にも止めることはできません。

すぐに土地(山)を購入し、家づくりが始まります。

地鎮祭ではなく地礼祭

家を建てる前に行う地鎮祭ですが、その土地を鎮めるという感覚より土地と共有したいという想いがあった2人は、そのような行事に詳しい友人を呼び、土地に感謝する「地礼祭」というものをおこないます。

2人は今でも、住まわせてもらっている土地に感謝の心を忘れないと言います。
どんな良いこと・悪いことがあっても、まずは生活できる環境を提供してくれた土地に「ありがとう」。

ライフラインの確保

山には家を建てようにも、電気・ガス・水道などのライフラインが全くありません。
まずは、地元の方へ挨拶回りをし、水道の確保や電柱の設置などおこなったそうです。

「電柱を立てる場所は、誰の土地なの?」

「この水利を管理している人は誰なの?」

とにかく足を運んで、そんな疑問や問題を一つずつ解決していきます。

その土地で育んだ資源をそのままに

ジェフリーさん、久美子さんの住む家は、購入した土地で育った木を利用しています。
それは、可能な限り自然の形を壊したくないという想いが強くあったから。

玄関は、自然と人間界を繋ぐ神聖な場所とし、コンクリートで基礎を打たずに、屋内でガーデニングができるようになっています。

地面から湧き出るエネルギーを屋内で感じられる神秘的な空間。

そこでおこなわれるジェフリーさんのヒーリングは、日頃のストレスや自律神経の不調、心のモヤモヤなども解消してくれます。

不便さを感じない田舎暮らし

何かと不便だと言われる田舎暮らしですが、ジェフリーさん、久美子さんは日々の生活で不便さはほとんど感じないと言います。

自然に囲まれた理想の環境で生活しつつ、車で30分走り宮崎市内に行けば必要なものは補えますし、ネットショッピングが充実していることも不自由さを感じない理由の1つ。

とにかく国富町の、人工的な力があまり加わっていない自然本来のパワーに魅力を感じている2人。
仕事でもこの土地にに順応するよう、クリエイティブな要素を上手に取り入れています。

オンライン会議の導入

ジェフリーさんは、英会話の講師もしており、生徒は世界中にいます。
オンラインでテレビ電話ができるアプリを使用しており、現在使用しているのは「ZOOM(ズーム)」。

その影響を受け、久美子さんも県外の顧問先と打ち合わせをするときにはZOOMを使用するようになったそうです。

「田舎は移動が大変で不便」

そのような問題も、このようにクリエイティブな要素を取り入れれば、国富町にいながら世界中の人と会話ができ、刺激を受けることができます。

将来の夢は国富町の特産品?

今後の目標を尋ねると、仲間と協力して有機農業に挑戦したいという想いがある2人。

具体的にやりたいことは、オーガニックコットンの生産でした。

赤ちゃんの出産祝いなどで人気のあるオーガニックコットンの肌着やタオルですが、それを国富町で生産し、全国へ販売するのが大きな目標だそうです。

とにかく自然のままにこだわりたい2人。
そんな製品や飲食店が溢れる国富町にするための1歩を踏み出したいという熱い想いが感じられる自然人との出会いでした。

 

 

 

有田 匠興

宮崎県国富町出身・在住の地域ライターです。 「国富町を通過点から目的地へ」 というテーマのもと、国富町で働く人たちを取り上げ、発信していきます。

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